2026年7月3日より放送開始となったアニメ『転生したらスライムだった件(転スラ)』第4期・第2クールのOP主題歌はDaokoの「TACTIC」、ED主題歌は田所あずさ(クロエ役)の「ヒムナル」です。
アニメ『転生したらスライムだった件(以下、転スラ)』第4期も、いよいよ怒涛の展開が待ち受ける第2クールへと突入しました。
分割5クールという、現代の深夜アニメとしては異例とも言える壮大なスケールで描かれる本作。
主題歌や映像が一新されるこのタイミングは、単なる「模様替え」ではなく、物語が新たなフェーズへ移行する重要なシグナルでもあります。
今回は、第2クールを彩る新たなオープニング(OP)とエンディング(ED)の楽曲情報について、アーティストの背景や制作陣の意図を含めて徹底的に深掘りしていきます。
さらに、新たに解禁されたキービジュアルやPVから読み解ける今後の見どころについて、物語の構造とキャラクターの視点から詳しく解説・考察していきます。
転スラ4期第2クールOPの曲名と歌手はDaokoの「TACTIC」
さっそく、物語の顔となるオープニング楽曲の全貌から紐解いていきましょう。
『転スラ』第4期第2クールのOP主題歌は、Daoko(ダヲコ)さんが歌う「TACTIC」です。
長年『転スラ』を追いかけてきたアニメファンからすると、このキャスティングは非常に新鮮であり、同時に「なるほど、そう来たか」と唸らされる絶妙な一手だと感じたのではないでしょうか。
なぜなら、『転スラ』の歴代OPといえば、これまで寺島拓篤さんの「Nameless Story」やTRUEさんの「Storyteller」、そして今期第1クールの藍井エイルさんなど、いわゆる「王道のアニソン」や「激しく燃え上がるロックナンバー」のイメージが定着していたからです。
そこへきて、都会的でミステリアスな魅力を持つDaokoさんの起用。
これは魔国連邦(テンペスト)を取り巻く環境が、単純な武力衝突から高度な知略戦へと変化したことを示す、明確なメッセージだと考えられます。
楽曲制作陣はGiga&TeddyLoidの最強タッグ
Daokoさんといえば、15歳という若さでニコニコ動画への投稿からキャリアをスタートさせ、瞬く間にシーンの最前線へと躍り出た気鋭のアーティストです。
米津玄師さんとの共作「打上花火」でYouTube再生回数7億回超えという歴史的なヒットを記録し、最近ではバンド活動や個展の開催など、多彩な才能を発揮するクリエイターとして活躍されています。
そんな彼女が歌う「TACTIC」ですが、楽曲の根幹を支えるサウンドプロデュース陣も驚くほど豪華な布陣となっています。
なんと、ボーカロイド界隈や日本のダンスミュージックシーンで絶大な支持を得る、GigaさんとTeddyLoidさんが共同で制作を担当しているのです。
このお二人がタッグを組むということは、「鼓膜を震わせる圧倒的な重低音」と「フロアを支配するバウンス感」が約束されたも同然と言えます。
これまでのファンタジー作品にありがちな壮大なオーケストラアレンジではなく、知略と策謀が渦巻く裏社会の抗争を予感させる、非常にエッジの効いた尖ったサウンドに仕上がっています。
「TACTIC」に込められたヒリヒリとした焦燥感
Daokoさん自身の公式コメントによると、この楽曲は「第4期のダークで緊張感のある世界観に寄り添いながらも、疾走感溢れるハイエナジーで唯一無二な楽曲」とのことです。
実際に楽曲を聴いてみると、Gigaさん&TeddyLoidさんが作り出す重厚で攻撃的なトラップビートの上に、Daokoさん特有の「ウィスパーでありながら芯の強いボーカル」がふわりと乗っています。
この「重たく刻むトラック」と「軽やかに舞うボーカル」のコントラストが、これまでの『転スラ』にはなかった「ヒリヒリとした焦燥感」や「大人の余裕」を見事に表現しているのです。
曲名である「TACTIC」は、直訳すれば「戦術」や「方策」を意味します。
「スライムが建国して仲間とわちゃわちゃする楽しい冒険の時代は過ぎ去った。ここからは一瞬の油断が命取りになる、容赦のない頭脳戦だ」という、制作側からの強烈な宣戦布告のように感じられます。

ED主題歌はクロエ役・田所あずさの「ヒムナル」
一方、第2クールの物語の余韻を優しく包み込むエンディング主題歌(ED2)を担当するのは、本作で重要なキーキャラクターであるクロエ役を演じている田所あずささんです。
楽曲名は「ヒムナル」。2026年7月4日より各音楽ストリーミングサービスにて配信が開始されています。
OPの「TACTIC」が放つ攻撃的で戦略的なエネルギーとは完全に対照的に、こちらは深い祈りと途方もない愛情に満ちた、美しくも壮大なバラードナンバーとなっています。
キャラクターの心情と完全にシンクロする名曲
田所あずささん(愛称:ころあず)は、声優としての確かな演技力はもちろんのこと、アーティストとしても多数のシングルとアルバムをリリースし、大規模なライブツアーを成功させている実力派です。
今回の「ヒムナル」という楽曲について、田所さんはファンに向けて非常に胸を打つコメントを残しています。
「再会を願い、希望を失わず、大きな愛情を持ち続けるクロエの姿に思いを重ねながら、彼女の強さと途方もない日々への祈りを込めて制作した」と語られています。
『転スラ』の物語、特に原作小説やコミックスを深く読み込んでいる読者ならお分かりかと思いますが、クロエ・オベールという少女が背負っている運命は、あまりにも過酷で重たいものです。
繰り返される絶望を癒やす「祈り」の歌
時を越える能力や世界の因果律といった、この世界の根幹に関わる巨大な秘密を抱える彼女の存在。
果てしない時間を何度も繰り返し、幾度となく絶望を味わいながらも、大好きなリムルやかつての仲間たちへの想いを胸に歩み続ける彼女の旅路は、想像を絶するほどの孤独を伴います。
RPGゲームに例えるなら、「絶対に救えない仲間を救うために、たった一人で記憶を引き継いだまま、何千回、何万回と絶望的なセーブ&ロードを繰り返し、心が壊れる寸前で耐え続けている」ような状態です。
曲名の「ヒムナル(Hymnal)」は、賛美歌集や聖歌を意味する言葉です。
そんな彼女の切実な祈りと想いが、田所さんの圧倒的で透き通るような歌唱力と、温もりのあるメロディによって見事に表現されています。
本編の怒涛の展開やシビアな情報戦で心が張り詰めた後、この「ヒムナル」の優しくも切ないイントロが流れてきた瞬間、多くの視聴者が深い感動とカタルシスに包まれることでしょう。
OPとEDが示す「動と静」のコントラスト比較
ここで、第2クールの楽曲がどのような対比構造になっているか、分かりやすく表に整理してみました。
項目 OP主題歌(TACTIC) ED主題歌(ヒムナル)
アーティスト Daoko 田所あずさ(クロエ役)
サウンドテイスト 重低音・ハイエナジー・トラップビート 壮大・アコースティック・バラード
象徴するテーマ 戦術、情報戦、テンペストの国家戦略 祈り、永遠の愛、クロエの過酷な運命
視聴者への心理効果 緊張感の高まり、アドレナリンの分泌 緊張の緩和、深い癒やしと感動
このように、OPで視聴者の意識を研ぎ澄ませて本編のシビアな戦いに引き込み、EDでキャラクターの深い心情に寄り添って浄化されるという、非常に美しい構成が設計されていることが分かります。

キービジュアル第2弾とPVから紐解く映像の見どころ
素晴らしい楽曲の情報だけでも期待は高まりますが、同時に解禁されたキービジュアル第2弾とPV映像も見逃せない情報が満載です。
ここからは、第2クールの映像的な見どころを、物語の構造や新たに立ちはだかるキャラクターの立ち位置とあわせて詳しく解説していきます。
ついに本格参戦!「原初の悪魔」三人娘の脅威
キービジュアル第2弾で最も視聴者の目を引くのは、なんといっても最上位の悪魔であるテスタロッサ、ウルティマ、カレラの3人が堂々と描かれている点です。
これまでアニメ本編では、ディアブロ(原初の黒)がリムルの配下として、圧倒的な実力と狂信的なまでの忠誠心を見せつけ、多くのファンを魅了してきました。
しかし、第2クールからはついに他の「原初」たちまでもが本格的に動き出し、魔国連邦の戦力として加わることになります。
彼女たち「原初の悪魔」は、この世界において規格外の力を持つ、まさに歩く大災害とも呼べる存在です。
圧倒的な戦力による蹂躙のカタルシス
外交武官として優雅に振る舞いながらも冷酷に敵を追い詰めるテスタロッサ(原初の白)。
無邪気で可愛らしい少女の姿をしながら、陰惨な拷問も辞さない検察官としての顔を持つウルティマ(原初の紫)。
そして、小難しい理屈を嫌い、ただ純粋な破壊の力で全てを消し飛ばす最高裁判所長官のカレラ(原初の黄)。
リムルという主の下で、彼女たちがどのように世界で暴れ回るのか。
PV映像でも、彼女たちの不敵な笑みと圧倒的な魔法行使のシーンが描かれており、制作会社エイトビットの作画陣が持つ高い技術力が遺憾なく発揮されています。
特に、広範囲に及ぶ魔法のパーティクル(粒子)表現や、空間そのものを歪めるようなエフェクトの描写は、今期のアニメーションの中でもトップクラスの映像体験になるはずです。
ロッゾ一族との知能戦!見えざる経済と情報の戦争
そして、第2クールにおいてリムルたちの前に立ちはだかる最大の脅威が、西側諸国を裏から牛耳るシルトロッゾ王国五大老の長・グランベル・ロッゾと、その孫娘であるマリアベル・ロッゾです。
AnimeJapan 2026のステージイベントでも、キャスト陣が「今度の敵はこれまでとは違う」「知能戦になる」と明確に言及していました。
正面突破の物理攻撃から、複雑な経済戦争へ
これまでの『転スラ』における大規模な戦闘は、オークディザスターやクレイマン、あるいはファルムス王国軍といった、「魔法と剣による正面からの物理的な衝突」がメインでした。
しかし、ロッゾ一族が仕掛けてくるのは、経済の掌握、政治的な圧力、そして民衆の心理を操る情報操作を複雑に絡み合わせた、極めて陰湿で高度な戦いです。
西方評議会を通じた流通網の支配や、貨幣価値の操作など、魔国連邦が築き上げようとしている新たな経済圏を根底から崩壊させるための罠が次々と張られます。
既得権益を守ろうとするロッゾ一族にとって、急速に発展し、人間と魔物の共存という新たなルールを作ろうとするテンペストは、絶対に排除しなければならない存在なのです。
マリアベルの「顔芸」と狂気の表現
この高度な情報戦と経済戦争の中心で暗躍するのが、マリアベル(CV:水瀬いのりさん)です。
一見すると愛らしい金髪の少女ですが、水瀬さん自身がインタビューで「結構“顔芸”もある」「完全なヒール(悪役)なキャラクター」と語る通り、その内面には底知れぬ強欲さと支配欲が渦巻いています。
アニメーションとして、彼女の可憐な笑顔がどのように歪み、どす黒い感情を露わにするのか。その表情の激しい変化は、間違いなく大きな見どころの一つです。
いつもの明るいパステルカラーに彩られた平和なテンペストの日常風景から一転、ロッゾ一族が絡むシーンでは、薄暗い部屋や重苦しいトーンの照明演出が多用されており、画面の色彩設計における緊迫したコントラストも存分に楽しめるでしょう。

【考察】物語のフェーズ移行と主題歌の必然性
ここからは、長年アニメーションの物語構造を分析してきた筆者の視点から、少し踏み込んだ考察を交えさせていただきます。
なぜ、この第4期第2クールというタイミングで、OPにDaokoさんの「TACTIC」が選ばれ、EDに祈りのバラードが据えられ、ロッゾ一族という人間の狡猾な敵が設定されたのでしょうか。
筆者としては、これは『転スラ』という作品自体が、「村を大きくしていく建国期」から、「大国間の高度な政治・経済戦争を生き抜く成熟期」へと完全に移行したことを、視聴者に強く印象付けるための緻密な演出戦略だと考察しています。
建国期から国際社会における覇権争いへ
初期の『転スラ』は、スライムに転生した主人公がゴブリンやドワーフと協力して集落を作り、インフラを整え、街へと発展させていく純粋な「国作り」の面白さがありました。
そこでは、目の前の困難を仲間との絆と圧倒的な力で乗り越えていく、明るく前向きなロックサウンドが非常にマッチしていました。
しかし、現在の魔国連邦は、強大な軍事力と圧倒的な経済力を持つ大国にまで成長しました。
「人魔共栄圏」という壮大な理想を掲げた今、直面する課題は、単なる魔物の討伐ではありません。人間の国家との条約締結や、貿易摩擦、そして国際社会における覇権争いへと複雑化しています。
オールドエコノミーとの衝突を描く群像劇
グランベルやマリアベルといったロッゾ一族は、言うなれば既存の世界のルールを牛耳る「既得権益層」です。
彼らとの戦いは、単純な必殺技の撃ち合いや、気合と根性だけで決着がつくものではありません。法律や経済のルールそのものを書き換えるような、冷徹な計算と泥臭い交渉が必要になります。
だからこそ、Giga&TeddyLoidさんによる重低音の効いたダークなトラックに、Daokoさんのシニカルでクールなボーカルが乗る「TACTIC」という楽曲が、作品の空気感としてどうしても必要だったのだと考えられます。
「ここからは血で血を洗う、大人たちの冷徹な盤上遊戯だ」という製作陣からの静かなる決意表明を、このオープニングからひしひしと感じます。
映像表現における「静と動」の極致
また、今後のアニメーション表現においても、明確な見通しが立ちます。
情報戦や政治戦がメインとなる第2クールは、会議や交渉といった「静」のシーンが必然的に多くなります。言葉の裏を読み合い、相手の意図を探るような、心理的な描写が増えるでしょう。
しかし、だからといってアニメとしての爽快感が失われるわけではありません。
OP映像ではDaokoさんのハイエナジーなビートに乗せて、原初の悪魔たちやヒナタ、さらには目覚めようとする勇者たちのアクションをスタイリッシュなカット割りで連続させることで、視聴者のカタルシスを見事に満たす設計になっています。
事実、先行して映像を見た関係者からも、線画状態のOP映像の時点でそのダイナミックさに歓声が上がったと言われています。
エイトビットという制作会社の、作画カロリーを惜しみなく注ぎ込む姿勢は過去のシーズンでも証明済みです。第2クールでも、音と映像が完璧にシンクロする気持ちよさと、一瞬のカットに込められた膨大な情報量で、何度も見返したくなる映像に仕上がっていると言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は『転生したらスライムだった件』第4期・第2クールのOP/ED主題歌と、映像の見どころについて解説・考察しました。
この記事の重要なポイントをまとめると以下のようになります。
- OP主題歌はDaokoさんの「TACTIC」。Gigaさん&TeddyLoidさんによる重低音が効いた、高度な情報戦を予感させるダークでスタイリッシュな楽曲。
- ED主題歌はクロエ役・田所あずささんの「ヒムナル」。過酷な運命を背負うクロエの祈りを込めた、心に響く壮大なバラード。
- 映像の見どころは、圧倒的な力を持つ「原初の悪魔」三人娘の本格参戦と、マリアベル(CV:水瀬いのり)の狂気を孕んだ表情の演技。
- 作品の考察として、建国期を終え、大国間のシビアな「政治・経済・情報戦」フェーズへ完全に移行したことを楽曲と敵の性質が象徴している。
分割5クールという前代未聞の長丁場ですが、物語の深みと制作陣の熱量はますます加速しています。
リムルたちの新たな戦術(TACTIC)がどのように西側諸国を攻略していくのか、そしてクロエの切ない祈りの行く末がどこへ向かうのか。今後の放送を楽しみに追いかけていきましょう。
よくある質問
転スラ4期の第2クールはいつから、どこで放送されていますか?
2026年7月3日(金)より放送が開始されています。
地上波では日本テレビ系「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」枠で毎週金曜23:00から放送中。BS放送では、BS11にて毎週土曜22:00から放送されています。また、各種動画配信サービスでも順次配信されています。(※放送日時は変更になる場合がありますので、最新情報は公式サイトをご確認ください)
OP曲「TACTIC」の作曲・編曲は誰が担当していますか?
ボーカロイドシーンや日本のダンスミュージックシーンを牽引するトップクリエイターである、GigaさんとTeddyLoidさんがサウンド制作(作曲・編曲)を共同で担当しています。フロアを揺らすような重厚なクラブサウンドが特徴です。
新しく登場する「原初の悪魔」とは具体的に誰ですか?
キービジュアル第2弾にも描かれている通り、テスタロッサ(原初の白)、ウルティマ(原初の紫)、カレラ(原初の黄)の3柱です。すでに登場しているディアブロ(原初の黒)と同格の最上位の悪魔たちであり、今後のテンペストにおいて極めて重要な役割を担うことになります。


コメント